メルプリで「Gmai」lを受信・転送する 〜SSLトンネリングツール「Stunnel」を使った方法〜

メルプリはSSL通信に対応していません。そのため直接Gmailを受信することができません。
そこで別途ツールを利用して間接的に受信(※)する方法を紹介します。
※メルプリUでは転送機能が追加されましたが、転送(送信)も可能です。
フリーソフトの「Stunnel」は簡単に楽に設定ができますので、ぜひご利用ください。

< 1. ダウンロードとインストール|2. 環境設定|3. メルプリの設定|4. Gmailの設定

1.Stunnelのダウンロードとインストール手順
http://www.stunnel.org/
上記サイトからダウンロードすることができます。

右図のように「Downloads」のリンクからダウンロードサイト一覧が表示されます。

ここではHome site (Newark, NJ, US)からダウンロードします。
   
stunnel-xxxx-installer.exe
をクリックしてダウンロードします。

(注意)画面は2012年6月現在のものです。バージョンアップ等でファイル名が変更されている可能性があります。
   
インストール
ダウンロードしたファイルを実行してインストールを開始します。

画面はWindows7で実行したものです。UAC(ユーザーアカウント制御)により警告がでますが「はい」を選択して続行します。
   
ライセンス許諾
「I Agree」を選択。
   
インストール項目選択
選択項目は初期値のままでOKです。
   
インストール先指定
これも初期値のままでOKです。
   
インストール開始
ファイルがインストールされていきます。
   
OpenSSLの設定
インストールの最後に入力要求があります。
全てEnterキーを押して初期値のままで構いません。
   
インストール完了
インストールが完了しました。「Close」で閉じます。

続いて、Stunnelをサービスに登録します。
   
サービスに登録
StunnelはWindowsサービスとしてバックグラウンドで動作させます。
スタートメニューからプログラムメニューにある「stunnel」を開き、
Service install」をクリックします。
注意:Windows VistaやWindows7の場合は「管理者として実行」で処理してください。(下図参照)
   
注意:管理者として実行
サービスに登録するには管理者モードで手続きする必要があるため、通常のクリックではサービスのインストールに失敗します。
   
サービスに登録完了
右図の画面が表示されれば登録完了です。
   
サービスの開始
プログラムメニューにも「Service start」がありますが。ここではコンピュータの管理画面からサービス一覧画面で開始作業を行います。

stunnel の項目を右クリックして「開始」を選択してサービスが開始されます。
   
ファイアウォールのブロック解除
stunnelを初めて開始させるとWindowsのセキュリティにより右図のようにファイアウォールの警告が表示されます。必ず「アクセスを許可する」を選択します。
   
2.Stunnelの環境設定
管理ツールの起動
デスクトップにstunnelのアイコンがあります。それを起動すると
通知領域(タスクトレイ)に管理ツールが常駐します。(右下図)
Edit stunnel.conf の編集
通知領域のアイコンを右クリックしてメニューから「Edit stunnel.conf」をクリックします。
   
メモ帳の起動
   
stunnel.conf の修正
Gmail用の設定は
[gmai-pop3]
[gmail-imap]
[gmail-smtp]
の3つあります。
メルプリの受信に必要なのは
[gmail-pop3]だけです。
行頭にセミコロン(;)が付いているのは無効になっている状態ですので、これを下のように削除してください。
[gmail-pop3]
client = yes
accept = 127.0.0.1:110
connect = pop.gmail.com:995


※[gmail-smtp]は、メルプリUの転送機能で使用しますので、解除しておいてください。

最後に保存してメモ帳を閉じてください。
   
修正したstunnel.confの適用と動作確認
gmailの設定を修正したら再度メニューを開いて「Reload stunnel.conf」を実行してください。その後で「Show Log Window」を実行し正常に動作したか確認します。
   
動作確認
右図のように
Configuration successful」と出力されていれば設定は完了です。
   
3.メルプリの設定
メールアカウント設定(受信用)
・メールアドレス: (gmaiのメールアドレス)
・アカウント:(メールアドレスと同じ)
・パスワード:(Gmailのパスワード)
・POPサーバ:127.0.0.1(※)
・ポート番号:110(※)
転送メール設定(送信用:メルプリU)
・SMTPサーバ:127.0.0.1(※)
・ポート番号:25(※)

※stunnel.confのacceptの内容が指定されています。
   
4.Gmail側の設定
Gmailをメルプリなどのメールソフトで受信できるようにするにはGmail側の設定も必要です。
Gmailアカウントの設定項目の「メール転送とPOP/IMAP」を開いて「POPダウンロード」にある
1.ステータスを「すべてのメールでPOPを有効にする」または「今後受信するメールでPOPを有効にする」を選択。
2.POPでメールにアクセスする場合を「Gmailのメールを受信トレイに残す」を選択。
※Gmailの仕様により、一度POP受信したメールは他のメーラでは受信できないため、必ず受信トレイに残すようにしてください。
 参考:Gmailで複数のクライアントまたは携帯端末でPOPを使用する
POPの有効

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